アドリブ

アドリブをやる順番

管が居る場合、
アドリブはまずメロディーをとった人から始まります。
大抵管楽器の人からですね。
管楽器が複数居ても、まずは管楽器からアドリブを回していくので
ピアノは待っていればいいです。


ギターが居る場合、
これが難しく、ピアノとギターどっちが先にやるか決まっていないのが現状です。
自分が先に演りたければ、管楽器のアドリブが終わった後に、
即座に弾き始めてしまえば多分ギター人は控えてくれると思います。

逆にギターの人から弾いてもらいたければ、
どんなに気まずい空気が流れても、頑としてアドリブを始めなければ
痺れを切らしてギターの人が弾き始めてくれると思います。


歌伴の場合、

これは、分かりません。歌ってる人が決めてくるからです。
歌が終わった後に、ギターの人がアドリブを始めて、
「ギターが終わったからいよいよ自分の番だ!」と思っても
歌の人が歌い始めてしまったら貴方のアドリブはありません。

因みにアドリブの長さも分かりません。
ワンコーラスやるつもりだったのに、半分から歌い始められたら
そこで終わりです。

エンディング

ベースソロ

曲が決まったらいよいよスタートです。
イントロですが、これはピアノが受け持つ確率が圧倒的に高いです。
メロディーを演奏する人にどれ位のテンポでやりたいのか確認しましょう。

しかし、往々にして周りの人たちはイントロの出来なんて気にはしていません…
要は8小節なのか4小節なのか?ぐらいしか気にしてないと考えていいと思います。
逆にどんなにイメージをもった素晴らしいイントロを披露しても
思い通りの展開になるとは限りません。

出来なければ「出来ない」と言えばカウントでやってくれます。

ピアノトリオの場合、カウントも自分でやる事になりますが、
基本的にダブルカウントです。(ワン…ツ〜…,ワン・ツ〜・スリ〜・フォ〜)


さて、曲が始まりました。
まずは、イントロ→メロディーときて、その後いよいよアドリブに入ります

管・ピアノ・ギターのアドリブが終わったら
次はベースのアドリブです。

それまで大人数で賑やかにやっていても、そこでは、
ピアノ、ベース、ドラムだけになり、
ピアノバッキングの役割が大きくクローズアップされます。

とにかくベースの音をよくよく聴いて、尊重する気持ちで臨みましょう。

ピアノトリオの場合、ベースソロが終わったら4バースへ行くので
ベースソロの終わりを見極めなければなりません。
1コーラスしかやらなかったり、2コーラスやったりと
人によってアドリブの長さは違います

イントロ

集められたメンバーで曲を決めます。
メロディーをとる人が決めることが多いです。


選曲はジャズスタンダードバイブル /納浩一 (通称:黒本)
から選ばれる事が多いです。
セッションに来る人のほとんどが持ってきているといっても過言ではないくらい、
有名な本です。

ボーカルものB♭のものE♭のものもあります。


ジャムセッションでよくやる曲はこちらです。


この本には載っていないがお気に入りの曲
というのを演りたければ、「メンバー分の譜面をあらかじめ用意しておく」
というのがマナーです。

初心者の内は、早々に
「自分はこの曲とこの曲とこの曲しか出来ません」
と高らかに宣言しましょう。

4バース

曲決め

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ジャムセッションでよくやる曲へ

まず店内に入ったら、ホスト(居なければマスター)から
名前と楽器を聞かれます。
初心者の段階では、この時点で自分は初心者である旨を伝えましょう。

お店に入ったら〜

その後、自分の順番が来たらマスターから声を掛けられますので
ピアノに向かいましょう。

あまり、ピアノトリオでの演奏はありません。
(セッションに行ったが管楽器もボーカルも居なかった
というのはそうそう無いので…)

その後、もう一度テーマを弾いたらエンディングです。

エンディングもメロディーをとった人が
率先して導いていくのが一般的です。

ピアノトリオの場合は自分がエンディングを
受け持つわけですが、
「終わります!!!!」というオーラが出てれば
エンディングを付けずにストレートで終わろうが、
後ろ4小節を2回繰り返そうが、3回繰り返そうが
終わるものです。

(ここで終わっていいのかな…???まだ弾いた方がいいのかな…???)
という弾き方がメンバーみんなを一番戸惑わせます。


終わったら、礼を言って席に戻りましょう

アドリブの長さ

お店の雰囲気、繁盛状況、演奏曲によって変わってきますが、
基本的には2コーラスやると思って下さい。

ただし、st.thomasやBLUES、いつか王子様がのようなワンコーラスが短い曲は
アドリブを3コーラスぐらいやることもありますし、
逆に、アリスインワンダーランドやコンファメーションのように
長い曲の場合はアドリブはワンコーラスぐらいに留めておくこともあります。


ただ、一つ気に留めておいて頂きたい事は
繁盛しているお店の場合、
自分の順番が回ってくるまでにとても時間がかかるんですね。
4時間お店にいたのに4曲ぐらいしか弾けなかったというのは
お店によってはよくある事です。

そうすると、自分の順番が来て弾いたら、また1時間位待たなきゃいけなくなるんですね。
稀に居らっしゃるのですが、であれば、待ちに待った自分の出演になったら
山ほどアドリブを披露してやろう!という人がいるのですが
それを演奏者全員がやると、1曲1曲がとても長くなって
なおさら次の出番を長く待たなきゃいけなくなってしまいます。

個人的にはそれすら分からないの出れば、
音楽を学んでる場合では無いのでは?と思います。

演奏中に今、どこを弾いているのか分からなくなる事を
「ロストする」といいます。

最初の内はロストしまくりです。
むしろして当たり前位の気持ちで臨んだ方がいいです。

ロストしてしまったら、
とにかく、ベースの音を聴きましょう。
それでも分からなければ、アドリブの人が変わるまで
なんとかごまかしましょう。

複数名がロストをしていて、
もう既に崩壊状態になっている時に
管の人が自分の頭を指さしながらメンバーを見渡す事があります。
それは、曲の始めに強制的に戻すよ〜っという意味です。

自分のアドリブ中にロストした場合…
強引に頭に戻り、何事もなかった様にアドリブを再開するか、

(すいません…僕もうロストしてしまって訳が分かりません・・・)
という顔を前面に出してベースを見ましょう。
そうしたら、ベースの人がアドリブを始めてくれるかもしれません。

ロストしたら・・・

いよいよスタート

順番は先のアドリブをやった順番から始まります。

参考テキストはコチラコチラ  

ジャムセッションのやり方